カルネアデス・プリズム(名探偵コナン×竜とそばかすの姫)
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28:探竜唱 ◆2k5pFFm6nI[saga]
2021/11/14(日) 02:04:50.69 ID:5h8GnX5I0

「やだ、やだ、たす、やだ………」

「踏み込もう!」

「そっちかっ!!」

中からの声を把握したコナンが提案した時に、
職員を連れてエレベーターホールを出た小五郎の声が聞こえた。

「女の人の悲鳴が聞こえた、ここから助けを求めてる」

「今行くっ」

コナンの声に小五郎が応じた。

「センターの者です、何かありましたか? 開けますよ」

職員がもう一度ノックをしてドアノブを回した。

ーーーーーーーー

控室として使われている研修室に踏み込み、一同は足を止める。
一同の前では、研修用に長机が並ぶスペースと出入り口との間に
少女が一人座り込んでいた。
ここにいた職員の視覚情報からの第一情報を述べるならば、
それは長い黒髪の高校生ぐらいの少女で、
一見して制服らしい白いブラウスに臙脂のタイ、紺色のスカートの服装で
両手で顔を覆い座り込んでいる、と言う状態だった。
園子が目を見開き、何か言おうとするが言葉が出ない。

(何だ、この臭い? 爆竹と………焼肉?)

「傷を確認してっ!」

さっと目で現場を確認するコナンの側で、
叩き付ける様に叫んだのは灰原哀だった。
少女の手首から伝い落ちる赤い液体が、
白いブラウスに見る見る面積を広げている。


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