藤原肇「千夜さん、一緒に釣りに行きませんか?」
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76:名無しNIPPER
2021/10/30(土) 15:58:51.72 ID:/ZuqsV3u0
「ですが、アイドルになり、屋敷を出て寮に住むようになってからは、そんな事も無くなりました。
寮の部屋は、屋敷ほど大きくないですし」
千夜さんは、あくまでも淡泊に言葉を続けます。
「何より、私のための部屋に時間を割く必要もありませんから」
「……そうですか」
「えぇ。
だから、そうですね……休日だからといって、最近はあまり、コレといったことはしていません」
誰かに何かを与えるだけの余裕は、私自身、威張れるほど持ち合わせてはいません。
でも、与え合うことで、私達は繋がる事ができると思うから。
彼女の心がもし、呪いで埋め尽くされているというのなら、少しでもそれが芽生える余白を与えたい。
いいえ、気づかせたい――見出したいのです。
千夜さんにもきっと、それはあるはず。
「それじゃあ」
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