藤原肇「千夜さん、一緒に釣りに行きませんか?」
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70:名無しNIPPER
2021/10/30(土) 15:44:11.06 ID:/ZuqsV3u0
その日のうちに私は、Pさんに相談しました。
「難しい問題だな……」
Pさんは腕組みをしながら椅子の背にギィッともたれ、悩ましげに息をつきます。
「それだけ根深い事情に、俺達が軽率に首を突っ込んで良いものかどうか」
「Pさんは」
気づくと、私は身を乗り出していました。
「Pさんは、夢は楽しいものだと思いませんか?」
「肇……?」
先日の『TRUE COLORS』の公演は、誰の目にも大成功であったと、そう思っていました。
ですが、私達の仲間の誰かがもし――。
もしそれを、心から楽しむ事ができていなかったとしたら。
「楽しいことを楽しめないアイドルに、ファンの人達へ夢を与えることが、果たしてできるものでしょうか」
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