キョン「手、繋ぐか?」涼宮ハルヒ「バカ。調子に乗んなっての」
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6:名無しNIPPER[sage saga]
2021/10/24(日) 00:33:43.70 ID:vG0bMMmYO
「そう。彼女はキミに配慮して洗濯した下着を贈った。それなのにキミは配慮を欠いた」

そう言われると、まるでこちらが一方的に悪いと責められている気分になる。違うんだ。

「もちろん、僕はキミの友人だから肩を持ってあげたいとは思う。でも今回に限ってはそれがキミのためになるとは思わない。甘やかすことで、友人が成長する機会を奪いたくはないからね。だからキョン、勇気を振り絞って自分の気持ちを自分の言葉で伝えたまえ」

勇気。勇気か。やれやれ。青春ってやつか。

「俺は……」
「おっと。どうやら僕の出番はここまでのようだ。申し訳ないが、失礼させてもらうよ」
「……そうかい」

話は終わったとばかりに席を立った佐々木に対してひとこと言いたい気分ではあったが、それよりも優先するべきことが俺にはある。

「今日は俺が奢るからな」
「やれやれ。男子、三日会わざれば刮目して見よ、か。随分と良い男になったようだね」
「ハルヒのおかげでな」
「……羨ましいね」

勘定書を手に取る俺に皮肉げな笑みを浮かべて喉の奥をくつくつ鳴らしていた佐々木が小さな声で何やら呟いていたが、聞こえないふりをしておく。それが友達ってもんだからな。


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