勇者「バカな……早すぎる……」
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36:名無しNIPPER[saga]
2021/11/13(土) 17:01:45.75 ID:u8RP97K8o
【ワリナル中立地帯 終焉の荒野 中心部】


お嬢様「ほらほら、こっちよ、こっち」チョイチョイ

猫A「」ニャー
猫B「」ペシペシッ
猫C「」ウニャー



弓使い「……何だ、お前は? ここで何をしている?」


お嬢様「……それはこちらの台詞ですわね。声をかけられるまで気配に気付かない、あまつさえ背後に立たれるなんて、生まれて初めての経験ですわ。……あなた、一体、何者ですの?」

弓使い「名乗る程の者ではない。ただの弓使いだ」

お嬢様「『ただの弓使い』がここまで辿り着けるはずがありませんわ。ここは世界の最果て、『奴等』の出現場所ですのよ」

弓使い「俺の事はいい。それよりもお前だ。お前こそ何者だ。世界の最果てでドレス姿で猫と戯れているお前の方こそ『ただの令嬢』ではなかろう。……もしや、物の怪の類か?」

お嬢様「」フッ

お嬢様「私が人間以外のものに見えて? 無礼千万ですわね」

弓使い「人間にしてはお前は強すぎる。それぐらいは雰囲気でわかる。それに、匂いもだ。お前からは血と、それを隠す為の香水の匂いしかしない」

お嬢様「そうかもしれませんわね。ですが、血の匂いはここに来るまでに『奴等』を殺し過ぎたからですの。香水は淑女の嗜みに過ぎません。乙女が血の匂いを漂わせているなんて、はしたないにも程がありませんこと?」

弓使い「無駄話はいい。結論を聞きたい。……何者だ、お前は? 答えないのであれば、この場で殺す。お前は異様を通り越して、あまりに『異質』過ぎる」ギリリッ


お嬢様「」ハァ…

お嬢様「ずいぶんと短気な殿方ですわね。しかも、女性の名前を尋ねる方法としては最悪のやり方と言わざるをえませんが……。まあ、良いでしょう」

お嬢様「『ダリア家』の当主の一人娘、と言えばおわかりになるかしら? ほとんどの方にはそれで通じるのですけれども」

弓使い「……そうか。あの『異才の家系』の直系か。……という事は、お前の名前はシャルロッテだな。『現実知らずの女王』の」

お嬢様「……私の名を知って、なお、その無礼な口と態度を直さないというのはいただけませんわね。『世界五大勢力』の一角を担う『ダリア家』を何だと思っているのかしら? お望みならば、あなたの生まれた街どころか、生まれた国すら滅ぼして差し上げてもよろしくてよ?」

弓使い「やれるものならば、やってみるがいい。俺の生まれ故郷は『レイガ島』だ。世界を巻き込む大戦争に発展させたいのであれば好きにしろ」

お嬢様「……あなた、あの島の一族でしたの。という事は、持っているその『弓』は……」

弓使い「答える必要はない。それにその時間もない。見ろ、上を」



ゴゴゴゴゴゴゴ……



お嬢様「……開きそうですわね。『次元の扉』が」

弓使い「ああ。『奴等』の本隊のお出ましだ。前哨戦は終わり、ここから先が本当の戦争だ」

お嬢様「望むところですわ。この子達も退屈しないで済みますし。ねえ、あなた達」

猫A「」ンナーッ
猫B「」シャーッ
猫C「」フシャーッ


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