奏「CPのプロデューサーさんってチャーミングよね」文香「……ダメですよ」
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◆SbXzuGhlwpak
[sage]
2021/10/16(土) 20:50:04.48 ID:UKU7eEeE0
未央「固まったよね!? 私に手を握られるがままだったよね!?」
武内P(確かに私は本田さんに手を握られ、しかもそれが恋人握りであったため驚きで硬直してしまいましたが……それがどうしたのでしょうか?)
武内P(――と、考え込んでいると)
未央「いやあ、意識させちゃった! 人一倍真面目なプロデューサーに勘違いさせっちゃったなあ!」
武内P「!!?」
武内P(これは……勘違いされている!? 私が硬直した理由を驚きではなく、本田さんに恋人握りされた嬉しさからだと!)
武内P「違いま――――っ」
武内P(いや、否定していいのでしょうか。本田さんは今たいへん嬉しそうです。同年代の男子だけではなく、年上の大人まで魅了できたと自尊心が満たされているのでしょう。この自信はアイドルとしても女性としても重要な事)
武内P(何より……突然の恋人握りに固まってしまった理由は、決して驚きのみではなかったわけで)
未央「ふ、フフフフフフ」
武内P(否定していいものか迷っていると、そんな私のうろたえる態度を見て本田さんは確信を得てしまいました)
未央「あ〜あ! その気が無いのにプロデューサーを魅力しちゃったなぁ! 未央ちゃんってば罪な女!」
武内P「ちが……違うんです」
未央「うん、わかっているから。大丈夫だよプロデューサー! 未央ちゃんにあてられちゃったプロデューサーがヤキモチを妬かないように、クラスの男子とボディタッチなんかもうしないから!」
武内P「……………………はい。ボディタッチをしないでくれるのならば、それで結構です」
未央「ところでプロデューサー。唾を付けるって言葉……あるよね?」
武内P「……? ええ、それが何か?」
未央「時々うちの事務所のお姉さま方が話してるんだ。プロデューサーは良物件だから唾つけといたらって」
武内P「……はい?」
未央「既にかえ姉さまに唾つけられてるじゃない、っていうオチで終わる定番ネタだけど……つけられてないよね、かえ姉さまに」
武内P「つけられていませんっ!」
未央「そっかー、良かった良かった! じゃあこれで未央ちゃんが無事にプロデューサーに唾を付けたわけだね!」
武内P「……え?」
未央「んっふっふ。10年後ぐらいに未央ちゃんが、そろそろ結婚しようかな〜って考え始めた時にプロデューサーがまだ独身だったら、未央ちゃんが結婚してあげるよ♪」
武内P「そ、それはどうも……ありがとうございます?」
武内P(何と言っていいかわからず……ただ、嬉しそうに笑う本田さんがあまりに幸せそうだったため、何故かお礼の言葉を口にしていると――)
奏「果たしてその程度で……唾を付けたことになるのかしら?」
未央「はやみん、いつからそこに!?」
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