奏「CPのプロデューサーさんってチャーミングよね」文香「……ダメですよ」
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30: ◆SbXzuGhlwpak[sage]
2021/10/16(土) 21:09:21.89 ID:UKU7eEeE0
奏「時々いるじゃない。スカートが短い女の子に対して誘ってたんだろって叫ぶ痴漢オヤジ。アレと同じようなモノだと思うけど」

文香「ま……待ってください。会議室で見たというコトは、その人たちは346の人たちなんですよね? 社内にそんな危ない考えを持った人たちが、それも複数で兄さまを狙っているんですか!?」

奏「アレには私も驚いたわ。すぐにプロデューサーさんに教えようと思ったけど、ちょっとそれは思いとどまってね」

文香「ど、どうしてですか!? 兄さまより体格のいい人は346にはいませんけど、複数で! それも不意を突かれたら兄さまといえど!」

奏「落ち着きなさいよ文香。ねえ、考えてもみて」

奏「貴方の同僚、それも複数人が貴方のコトを同性愛者だと思い込んで、さらに無理矢理されたがっていると信じ込んでいる――――そう聞かされて、まともな日常を送れる? 今までのように職場に顔を出してくれる?」

文香「そ、それは……そうですが……このままでは、兄さまの貞操が……」

奏「私だって手は打ってないわけじゃないのよ。ちひろさんと常務には伝えているから、この問題はじきに解決――――文香、聞いてる?」

文香「兄さまが……兄さまが……不器用だけど真面目で優しくて、私のような暗い女にも暖かく接してくれて、兄と呼ぶコトを許してくれる兄さまが……当たり前という顔をしながら、誰かのために頑張り続けるという当たり前ではない生き方をする……そんな私の、尊い兄さまが……ケダモノたちの手によって穢され……」

奏「ねえ、文香。だいぶ拗《こじ》らせたコトを言っているけど落ち着いて聞いて。例の変態たちはセクハラ相談員が所属と名前も把握していて、既に警告――」

文香「……奏さん。私、行ってきます」

奏「行くって貴方、どこに行くのよ」

文香「兄さまのところへ」

奏「……うん、まあ兄さまに落ち着かせてもらいなさい。さっきの話は伝えたらダメだからね」

文香「はい。兄さまの耳にそのような穢らわしいコトを入れたりしません」


タタタタタタタタタッ


文香(兄さまを……兄さまを守らなければ。しかしどうやって? 兄さまを守ろうと私が立ちふさがっても、荒れ狂う獣が相手では為す術もなく突き飛ばされてしまうでしょう)

文香(力で対抗するのは不可能。いえ、そもそも力で上回るコトができても、彼らはいったん大人しくなるだけで、こちらの隙を伺い続けるかもしれません)

文香(もっと根本的な解決を……彼らの誤解を……兄さまが同性愛者で、男の人に無理矢理されるコトを望んでいるという都合の良い妄想を否定しなければ)

文香(そのために私ができるコトは……何か……何かあるはず)

文香(考えないと。私が兄さまのためにできることを……っ)


『文香が絶対特権を主張するほど積極的になったら、プロデューサーさんも目を真ん丸と見開いて喜んでくれるわよ』

『そうねぇ……もっと積極的になったらどう? こんなに大きなモノを持ってるんだし』

『かな子が自分から膝枕を言い出すなんて確かに意外よね。文香、貴方も少し見習ったら?』


文香「……」


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