ケネス・スレッグ「厄介なものだな……生きるというのは」
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6:名無しNIPPER[sage saga]
2021/10/16(土) 20:50:45.56 ID:oFH6VTwXO
「私みたいな子供の質問なんて、大佐ならパターンで躱すことも可能だったのでは?」
「それは大人としてあるまじき行為だ」
「機内という密室で脱糞することこそ、大人としてあるまじきテロ行為なのでは?」

参ったな。マフティーを追う俺が、気がついたらテロリストとは。どうしてこうなった。

「ギギさんがあまりにもマフティーに惹かれているようでね。ついつい子供のように対抗心を剥き出しにしてしまったというわけさ」
「私のせいにするおつもりですか?」
「そうは言っていない。たまたま俺の守るべき世界と掲げる理想が一致したというまでのことだ。この世の中はしがらみだらけで、どこもかしこもルールだの規則だのに縛られている。例えばエスカレーターの中で屁をこいたらいけないとかな。そんなくだらない決まりを作った大人たちの目を覚ましてやるために、俺はこのハウンゼンの機内で脱糞してやった。不幸にも乗り合わせてしまった連邦政府閣僚各位は俺を縛り首にするために新たな法律を作るだろう。それでいい。それこそが秩序であり、平和を築くということだ。つまり今しがた俺の肛門を通過した下痢便が、この糞ったれな社会の潤滑油となったわけさ」
「まあ、一番の糞ったれは大佐ですけどね」
「フハッ!」

思わず漏れた愉悦を閣僚たちが耳にして機内を満たしていた異臭との関連性に気づいた。
ざわざわと錯綜する混乱の中心に存在する。
俺こそが特異点でありこれぞテロの醍醐味。

マフティー・ナビーユ・エリンには負けん。


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