安価とコンマで『剣と魔法のRPG』をイチから作る
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442: ◆0UPy0Q6GXwAs[saga]
2021/10/18(月) 18:32:52.24 ID:THFF6KRrO
・>>441を採用。次の孵化判定まで残り596。
リーフィア「……グレイス」
グレイス「!? な……何で私の名前知ってんの……!?」
リーフィア「分からないかもしれないけど……私、リーフィアだよ」
グレイス「ハァ……!?!」
誤魔化す事も考えた。だが、それではグレイスは納得しないだろう。何故グレイスを助けたのか、それを明確に納得させられるのは、正体を明かす事しか無かった。
グレイス「……リーフィア……」
グレイス「……あぁ、『偽装』掛かってんのね? それじゃあ分からないわ」
リーフィア「……信じてくれるの?」
グレイス「……内気なクセしてここ一番で勇敢で、魔法が上手くて、誤魔化しも下手な人間なんて……私の周りにはあんたしかいないわよ、リーフィア」
リーフィア「……グレイス……!!」
グレイス「……まっ、完全に信じたわけじゃないけどね。リーフィアの事は目を瞑ってても分かるし、これからの動向次第だわ」
リーフィア「……流石に目を閉じたら分からないんじゃない?」
グレイス「うっさいわねぇ、雰囲気よ! ふ・ん・い・き!」
リーフィア「ふふふ……」
取り敢えずは信じてもらえたようだ。『偽装』が掛かっているにも関わらず自分を信じてくれる友人に、リーフィアは泣きそうなほどの感動を覚えた。
ライオネル「……何だ、知り合いかい?」
リーフィア「……はい。すいません、正体を明かしてしまって……」
ライオネル「……まぁ、この場合は仕方ないよ。それでじゃじゃ馬が静かになるならね」
グレイス「……誰がじゃじゃ馬ですって?」
ライオネル「おかしいなぁ……さっき馬車は預けてきたはずなんだけど、馬だけついてきたのかな?」
グレイス「……あんた嫌い! 嫌いよ!」
ライオネル「僕の趣味じゃない人に嫌われても痛くも痒くも無いねぇ」
リーフィア「ま、まぁまぁ……」
クー「エーフィはエーフィじゃなかったんだね!」
リリア「ギールもギールじゃないの?」
ギール「いや、俺はギールですよ。レオンはライオネルですけどね」
ライオネル「……何故言う?」
ギール「……あ」
ライオネル「正体を明かすのはリーフィア君だけで充分だっただろう……!?」
グレイス「フン、リーフィアが言ったのにあんたが言わないなんて不公平よ!」
ライオネル「何も知らない部外者は黙っててくれるかな……?」
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