安価とコンマで『剣と魔法のRPG』をイチから作る
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190: ◆0UPy0Q6GXwAs[saga]
2021/10/12(火) 17:20:15.52 ID:L5bbQEvYO
・>>187を才能。コイツぁ主人公だぜ!
オボロ「ああ! 確か王族の血縁者だからじゃったかの」
リーフィア「……へ?」
リーフィア「……私が?」
オボロ「そうらしいぞ。依頼主の関係者に強い探索家系魔法の持ち主がいるらしくての。そやつにやらせたから間違いないとかなんとか言ってたのぉ……」
リーフィア「…………」
リーフィア「いやいやいや……」
リーフィア(物心ついた時にはアルカンレティアの住人だった私が? 『大国』の王族?)
リーフィア「そんなわけ……ないよ。そんな、物語みたいな……」
オボロ「事実は小説よりも奇なり……そういう言葉があったの?」
オボロ「そもそも、それが事実かどうかは関係ないんじゃよ。お主は『大国』の王族を根絶やしにしたい奴らから狙われてるんじゃ。たとえ儂に殺されんとも、何度も命を狙われるじゃろうな」
リーフィア「そ、そんな……」
オボロ「……しかし、腹が立ってきたのぉ」
リーフィア「……え?」
オボロ「……儂が仕えていた国は、こんな何も知らぬ少女を殺すほど堕ちていたんじゃ。そんな国のために働いていたなど、ハラワタ煮え繰り返るわ」
リーフィア「オボロさん……」
灰仙には、性格によって髪色が変わるという特徴がある。利己的なほど黒く、利他的なほど白くなるのだとか。
だが、オボロの髪は灰色のままだ。利己的にならず、それでいて利他的にもならず、これまで生きてきたのだろう。
彼女は、常に中立を心掛けてきたのだ。物事を俯瞰で捉え、何をすべきなのか考えてきた人なのだとリーフィアは感じた。
オボロ「縁あって仕えていたが、このままでは儂も外道に堕ちてしまう……やめじゃ、やめやめ!」
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