【安価・コンマ 】ロボットのパイロットとして生きる【オリジナル】
1- 20
900:名無しNIPPER[saga]
2022/02/08(火) 21:11:42.80 ID:SoPeP1pq0
1 エデンを守る

「...エヴァ、正直に教えて。エヴァは、どうしたい?」

カズミはエヴァの真っ赤な瞳を見つめる。

ここに来るまで共に長い間を過ごした瞳であり、カズミが守りたいと思った者の象徴でもある。

そんな瞳は戸惑うように少し左右に揺れたと思うと、しっかりとカズミを見据えた。

「エヴァは...」

少女は何かを呑み込むかのように開きかけた口を閉じ、そしてまた開いた。

「お姉ちゃんに死んでほしくない。エヴァの為にお姉ちゃんが居なくなるのが、一番嫌」

「...わかったよ」

するとカズミは正面の光玉に視線を戻した。

(正直、エデン...さんをどうすべきかなんて私には分かんない。私達は守られていたのかもしれないし、傷つけられていたのかもしれない。どうするのが皆にとって良いかなんて全然わかんない)

だが、彼女には1つだけ確信を持って言えることがある。

(1つだけ、私に分かるのは、ここまでやって来たのは全部エヴァを守る、ただその為。それを貫く為にやってきた自分の行いを裏切りたくない。私はエヴァに死んでほしくない。そしてエヴァも私のことをそう思ってくれている。それなら...!)

「決めました」

『では聞きましょうか』

「私はエヴァを守る。その為に、あなたを殺させはしない」

カズミの言葉を無線越しに聞いたゼウスがため息をつく。

「お嬢さんがどっちに転ぶかは予想できなかったが...残念だよ。こうなれば奥の手を出そう。あのクソッタレを守るというのなら、隠れ家は把握しているんだ、君の家族は殺す」

「っ...!」

カズミは思わず身を乗り出す。

(だけど...エヴァを...)


<<前のレス[*]次のレス[#]>>
957Res/497.97 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 書[5] 板[3] 1-[1] l20




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice