【安価・コンマ 】ロボットのパイロットとして生きる【オリジナル】
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890:名無しNIPPER[saga]
2022/02/08(火) 19:35:10.26 ID:SoPeP1pq0
──ガザレム西部──

カズミ達はゼウスと交わした約束を果たすため、ガザレム西部に位置するテルース教の禁足地へと向かっていた。

「エヴァ、体調は?」

「だいじょうぶだよ。それに、このままいけばすぐ...」

「?」

「なんでもない」

エヴァの態度が気にかかったものの、カズミは飛行に集中することにした。

このあたりは険しい山々が連なっており、風の流れも不安定になっている。気を抜けば岩に覆われた斜面に激突する羽目になる。

暫く進むと、カマエルの小隊が空路を封鎖していた。

「止まれ!識別番号を示すんだ」

カズミは予めゼウスから教えられていた英数字の羅列をカナアンの士官に伝えた。

「...よし。彼について行け」

するとカマエルの1機が編隊から離れ山中へと向かっていったので、カズミも遅れないように後をついていく。

それからも何度かカナアンの哨戒部隊に遭遇しながら、やがて惑星エデンでも最大級のカルデラである、ゲネシス・カルデラに到着した。

そこにはおそらくガーディアンオブエデンのほぼ全勢力とカナアンの大部隊が控えていた。当然その場にはヘルミラーも居た。
そして何よりも目を引いたのは黒き巨人のようなPEM、B-601アトラスだ。通常のPEMのおよそ2倍強の巨体で、重量のある装甲を備えているためただ腕を振るっただけでも脅威になりうるのは間違いない。

「ようやく来たな、お嬢さん」

どうやらそのアトラスに乗っているのはゼウスらしい。

「はい。ところでそんなもの何処で手に入れたんですか?...いや、そんなものが必要なんですか?」

「ハハハ、すぐにコイツの必要性がわかるよ」

ADMがアトラスのそばに降り立つのと同時に、ライから通信が入った。

「カズミさん」

「ライさん、久しぶりですね」

「はい。そうだ、1つ伝えておきたい事が。貴方の──」


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