【安価・コンマ 】ロボットのパイロットとして生きる【オリジナル】
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869:名無しNIPPER[saga]
2022/02/05(土) 20:11:05.67 ID:6C0JGgcL0
72 ガザレム兵−2

被弾した今が好機だと考えたシュヴァリエルージュはヒートランス片手にADMに突貫してきた。

「まずっ!」

何とかランスの直撃はかわしたものの体当たりを喰らってしまい、ADMは地面へと落下した。

落下の衝撃で視界がチカチカしながらもカズミはすぐにADMを立ち上がらせた。すると正面から接近してくるシュヴァリエルージュが目に入った。そしてそのままブレードとランスの激しい剣戟が始まった。

「はあっ!」

形勢はカズミが有利だが、相手はうまく攻撃をいなし致命傷を避けている。

「ちっ!」

とはいえガザレム兵の舌打ちが示すように、明らかにシュヴァリエルージュは追い詰められつつある。

その時だった。再び図書館の一部が崩落し始めた。

(お姉ちゃん...!)

その思考は一瞬のことだったが、それを相手は見逃さなかった。

「貰ったぜ!」

シュヴァリエルージュはランスで器用にブレードをADMの手から弾いた。そしてランスの穂先がADMの胴体に狙いを定める。

「死ねぇ!」

そうしてランスが突き出された。その筈だったのに、次の瞬間には何故か元の持ち主にランスが突き刺さっていた。

「ど、どういう事だ!?」

パイロットはランスを持っていた筈のシュヴァリエルージュの手に視線を移した。そこには穂先の少し手前で折られた柄だけが残っていた。

「ば、馬鹿な...。あの速度を捉えただと!」

パイロットは悪態を吐きながらも、何故か相手がトドメを刺してこないので急いで機体から脱出すると路地裏へと消えて行った。

「ふぅ...」

それを見届けたカズミは大きく息を吐いた。


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