【安価・コンマ 】ロボットのパイロットとして生きる【オリジナル】
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833:名無しNIPPER[saga]
2022/01/22(土) 21:11:37.71 ID:Ue2MZXXh0
1 助けに行く

「確かに私には絶対に守りたい子がいる」

そう、自分の意思で入った訳じゃなかったけど、一緒に過ごしてきた人たちを裏切ってでも。

「分かってるよ。だから──」

「でもそれはお姉ちゃんを見捨てる理由にはならないよ」

「カズミ...」

もちろんエヴァのことは必ず守る。しかしエヴァの事を守った上で、せめて自分の手の届く範囲にいる人だけでもいいから守りたい。

それがカズミの導き出した信念だった。

「...カズミがそうしたいのなら、もう言うことはない。そうと決まればすぐにでも来てくれ。首都の国立図書館で待ってるから」

「分かった、すぐ行くね!」

カズミは電話を切ると両親、そしてエヴァに話の内容を伝えた。

「べつにいーよー」

カズミの母親の手によって綺麗になった髪を撫でながら、エヴァはいつもの調子で答えた。そして父親と母親が口を開く。

「...行ってこい」

「あら、そんな淡白な言い方をしなくても。あの娘を迎えに行く為にあなたがずっとあのPEMを動かせないか試してたの、知ってますからね?」

「い、言わなくていい!」

3人の言葉を聞いてカズミは頷いた。

「じゃあ、行ってきます!」

カズミは両親に一礼すると、エヴァに手を差し出した。

「それじゃあ行こう、エヴァ!」

「うん!」


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