【安価・コンマ 】ロボットのパイロットとして生きる【オリジナル】
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名無しNIPPER
[saga]
2022/01/06(木) 21:57:37.14 ID:IAxiRtZs0
45 カズミ、独自路線へ
『私は部下を見捨てるつもりはない、安心しろ』
普段のカズミならシエラ=レオネのこの言葉を思い出していただろう。
しかし今のカズミはサノスの件によって心の目とも言えるものが曇っていた。
そんな彼女に思い出されたのは次の言葉だった。
『何を勘違いしている』
『我々は正義の味方などではない。我々の目的はブルトニア共和国を守る事だ』
(だけど、私の目的、やりたい事は...)
カズミはエヴァに視線を移す。彼女の体調は大分良くなり、今は穏やかな顔で眠っている。
(それはあの時に誓った事、何もかも失った自分だけど、せめてエヴァだけは守る事。そしてそれは、特務機関に居なくたってできる)
ゼウスはカズミの思考を読んでいるかのようにニヤついていたが、彼女はそれには気づかなかった。
(...もしかすると、いつかは特務機関がエヴァに牙を剥くかもしれない。そうじゃ無かったとしても、私は特務機関のやり方に納得いかない。そんなモヤモヤしたままじゃ、エヴァを守ることもできなくなっちゃう)
無論カズミは、特務機関、というよりはシエラ=レオネやバーネット、オルデンリッジ、ガルーに対する引け目を感じてはいた。しかし、それ以上にエヴァを守りたいという意識が上回っていた。
(だけど、だからといってガーディアンオブエデンにも加わりたくない。誰にも制約されることなくエヴァを守る。その為にはADMが必要。だから──)
カズミは両頬をパチンと叩くと、ゼウスに向かい合った。
「結論は出たかな?」
「はい。私は特務機関を抜けます。ですが貴方たちにも参加しません」
「ほう...?」
「そして、1つ協力してほしいことがあります。ADMの奪取です」
「...何故、我々に参加するわけでもない人間をわざわざ助けなくてはいけないのかな?」
「はっきり言ってヘルミラーに対抗できるのはADMだけです。そして今の所ADMを動かせるのは私とエヴァだけです。ですが、もしもADMが特務機関のもとに在り続ければ、代わりのパイロットが現れるかもしれません」
カズミの言わんとする事を察したゼウスの目つきが鋭くなる。
「それよりは、第三者である私の手にある方が貴方たちにとってはマシじゃないですか?」
「...確かにあの組織の手中に、我々に対抗可能な戦力があるのは好ましくないね」
ゼウスは目を瞑って暫く考えた後、口を開いた。
「よし、協力しよう」
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