【安価・コンマ 】ロボットのパイロットとして生きる【オリジナル】
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76:名無しNIPPER[saga]
2021/10/09(土) 23:22:34.10 ID:aP1snpjV0
「はぁ〜、正直まだ実感がないや...」

すると突然部屋の扉が開いて、エヴァが入ってきた。

「やっほ、お姉さん」

「エヴァ!元気そうで良かった...って、何それ?」

エヴァの首には首輪のようなものがついていた。

「勝手にADMを動かしたばつだって。あの子の近くに行ったら大きな音がなって、わかっちゃうんだって」

「そ、そう。で、どうしたの?」

「お姉さんにひとこと言いにきたの」

「そっか」

「うん。あのね、あの子を動かせたのはお姉さんだけなの。だから、きっとエヴァとお姉さんは運命の相手なんだ」

カズミの表情が綻ぶ。運命の相手なんていかにも子供らしい。ADMに乗ったとき、エヴァは取り乱すこともなかったが、今の姿を見るとやっぱりまだ幼い少女だ。

「だからこれからよろしくね!」

カズミはベッドから起き上がり、エヴァと目線を合わせるようにしゃがみ込んだ。

「もちろん!」

「あ、それともう一つ言いたいことがあるの」

エヴァは両手を後ろで組んでモジモジと告げた。

「ほら、言ってごらん」

「たよりないお姉さんはエヴァが守ってあげるから安心してね!じゃあね!」

「...え」

そう告げられたカズミは石のように固まってしまい、部屋から出て行くエヴァを見ていることしかできなかった。

「頼りない...か。結構グサっときたな〜...いや、ダメダメ!落ち込んでないで頑張らないと!」

カズミは書類にサインした時のことを思い出す。何もかも失った自分だけど、せめてエヴァだけは守ろうと決めた覚悟を。


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