【安価・コンマ 】ロボットのパイロットとして生きる【オリジナル】
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名無しNIPPER
[saga]
2021/10/09(土) 23:14:17.93 ID:aP1snpjV0
1 姉がいる
「姉が1人、と。生まれてから今まではごくありふれた生活を送ったようだな。...入隊時の筆記試験はまずまず、中の下」
「そ、それは...」
カズミの脳裏に苦い記憶が蘇る。
「しかし身体能力試験や判断力を試すテストでは目を見張るものがある、と」
(入隊試験の結果は部外秘のはず...ってことはやっぱり軍属?)
「内偵や思想調査の結果は白。入隊後も特に問題を起こすことなく職務をこなしてきた。では貴様がどうしてあの機体を?」
「は、はい。私は商業地区Bブロック、17番通りの裏路地の警備を担当していました。パレードに乗じた犯罪を防ぐためです。パレードが開始してから──」
そうしてカズミは出来るだけ詳細にかつ誠実に事の経過を話した。
「なるほど...ではガーディアンオブエデンに協力していた訳ではないと」
(やっぱりパレードの騒ぎはテロであってたんだ...!)
ガーディアンオブエデン──「メルクリウス」の過剰なまでの採掘が進む中、それに反対する集団だ。環境保護を目的とする非政府組織、と言えば聞こえはいいが武力の行使もためらわない集団であり、世界からは実質的にテロリストと捉えられている。
鋭い眼光で女性がカズミを見る。だがカズミはありもしない疑いをかけられて狼狽えるような性格ではなく、臆すことなくキッパリと答える。
「もちろん違います」
「...なるほど」
女性はファイルを閉じて目を瞑った。
「一つ聞いてもいいですか?」
「ああ」
「私と一緒にいた女の子、エヴァって言うんですけど、あの子は無事なんですよね?もし酷いことをしているようなら今すぐやめて下さい。悪いのは全部──」
女性は目を開くと、ピンと立てた人差し指ををカズミの唇に当てた。
「静かに」
「...」
一呼吸おいて彼女は口を開いた。
「もちろん無事だ。その態度なら大丈夫そうだな」
「?」
「気にするな、こちらの話だ。さて、と」
女性はファイルから1枚の写真を取り出すとカズミの目の前に差し出した。
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