【安価・コンマ 】ロボットのパイロットとして生きる【オリジナル】
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546:名無しNIPPER[saga]
2021/11/20(土) 22:22:26.67 ID:cJlSlNkm0
このあたりは比較的水深が浅く、太陽の光が海中にまで届いている。岩がちな地形に注意しながらカズミは歩みを進める。

「さめだ!」

目の前を泳ぐ3mほどのサメをエヴァが指さした。

「大きいね...」

ADMのライトに照らされるとサメは素早く何処かへと行ってしまった。

「海中観光もいいけど、任務を忘れないようにねー」

「分かってるよ、アダム」

その後も魚やクラゲの大群には遭遇したが、ソラ・テックの本社跡らしきものは全く見当たらない。

そうこうしているうちに40分程経過し、そろそろリミットが迫っていた。

「見つからないな〜。アダム、本当にここであってるんだよね?」

「座標は間違いないよ」

「うーん...」

その時突然辺りの視界が悪くなった。

「くらーい」

「どうやら、海流の流れが急に強くなったせいで海中の砂が巻き上がってるみたいだね」

「このままじゃ周りから逸れちゃうって!」

カズミの心配も虚しく、砂煙がさった時には既に特務機関の仲間から逸れていた。

それと同時に気づかない間に水深がかなり深くなったのか、周りは真っ暗だ。

「取り敢えず隊に合流しよう。うーん、こっちかな?」

「止まって!」

アダムの大声に驚きながらも、カズミは必死に操縦桿を動かす。

「ど、どうしたの?」

「これは...」

「お姉ちゃん、ほら」

気がつけばADMは断崖絶壁に立っていた。
そして崖の先は巨大な窪地になっており、そこには複雑に組み合わさった船の集合体が、半分地面に埋もれながら鎮座していた。

「間違いない...これだよ、カズミ」

「だ、だろうね」

「すっごーい、おおきいよー!」

その船の集合体の大きさは、小島程度なら軽く超えてるほどの規模だ。

「タイムリミットまで後5分、どうする、カズミ?」

「通信は駄目、か。...今戻ってもきっと合流できない。このままアレを調べよう!」

今日はここまで。


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