【安価・コンマ 】ロボットのパイロットとして生きる【オリジナル】
1- 20
545:名無しNIPPER[saga]
2021/11/20(土) 22:19:14.24 ID:cJlSlNkm0
28 2(ただのパイロット)



──東方轟海、海上──

「艦長、どうだ」

シエラ=レオネの言葉に軽空母の艦長が答える。

「はっ、ソナーでの探知をかけていますが海中での反応はありません」

「そうか...」

座標は確かにここであっている。にも関わらず何も見つからないとはどういうことなのか、シエラ=レオネは頭を悩ませていた。

「恐れ入りますが、巨大な嵐が近づいています。数時間後には海域から一時離脱する必要があるかと」

「分かった。海中の様子は落ち着いているのか?」

「今の所は、はい。PEMも潜航可能な程度です」

「分かった。ではPEMで海中の探索を行う、配置につかせろ」

「はっ!」

敬礼を終えると、艦長はマイクに向かって話し始めた。

そしてその艦内放送をカズミとエヴァも割り当てられた部屋で聞いていた。

「捜索班は配置につけ、か」

カズミはエヴァの方を見る。

「本当にADMって水中に入れるの?」

「もちろん!お姉ちゃんがくるまえにじっけんしたよ!」

そっか、とカズミは呟く。彼女自身は水中でPEMの操作などしたことがないので不安を隠しきれていない。

「とりあえず、ADMのとこに行こう」

2人は部屋を出ると格納庫へと向かった。

格納庫では命令を受けた特務機関の水兵達が慌ただしく動いていた。

2人がADMに乗り込むと、シエラ=レオネから通信が入った。

「カズミ、ブリーフィング通り海中の探索を行え。なお2時間後には巨大な嵐が到来する。諸々の準備も含め探索のリミットは1時間だ」

「はい!」

「そう気負わなくても良い。嵐が去ればまた探索は再開できるからな。とにかく、注意して臨め」

「了解です!」

すると格納庫のハッチが開いた。水兵達が出撃の合図を送っている。

「じゃあいくよ、エヴァ」

「うん!」

ADMと、潜水仕様のスパイヤーズが海へとダイブしていく。

「すごい、本当に水の中にいる!」

「だからいったでしょ?」

「じゃあ、カズミ、探索を始めてもいいよ」

アダムの言葉を皮切りにカズミは海中を移動し始めた。


<<前のレス[*]次のレス[#]>>
957Res/497.97 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 書[5] 板[3] 1-[1] l20




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice