【安価・コンマ 】ロボットのパイロットとして生きる【オリジナル】
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名無しNIPPER
[saga]
2021/10/30(土) 19:51:41.18 ID:xDV0gLOg0
次にカズミが目を覚ますと問答無用で銃を突きつけられ、ADMのもとまで歩かされた。勿論歩いている最中も目隠しが外されることはなかった。
そしてADMに乗り込まされると目隠しが外され、そこにはエヴァがいた。
「エヴァ!」
「お姉ちゃん、ぶじだった?」
「もちろん!」
カズミは強くエヴァを抱きしめる。
「そうだ、エヴァの──」
すると突然、無理やり一緒に乗り込んできた、漆黒の髪をポニーテールに結んだ女性が銃を突きつけてきた。
「おしゃべりはそこまでにして、準備してください」
「じゅ、準備って何のですか?」
するとADMに通信が入り、聞き覚えのある声が聞こえてきた。
「元気かな、お嬢さん?」
ゼウスだ。
「これから君に現実を見せてあげよう。ああ、もし逃げようとしたらそこにいるライ君が君たちを殺すからね」
ライと呼ばれた女性にチラリと目をやると、しっかりと引き金に指を掛け、こちらを狙っていた。
「今我々がいるのはガザレム首長連邦の一つ、レアド王国だ」
「ガザレムって...西方大陸じゃないですか!」
「ああ、君が寝ている間にADMと一緒に運んできたんだよ」
確かに時々ひどい揺れでカズミは睡眠から叩き起こされた。
「ここレアド王国は見かけ上は立派な民主制国家だが、その実、大企業による献金や賄賂、金銭を用いた票の操作が横行している国家だ」
レアド王国と言えば、過去に起きたガザレム首長連邦とグランスタイン帝国の間で起きた継承戦争において、表向きはガザレムに裏向きにはグランスタインにも武器や資源を売っていた国家だ。
その利益によって儲けを得たレアドは経済発展に恵まれ、戦争によって荒廃した土地に対する復興のための融資などで更に利益を得た事で知られている。
その経済的な力から表立って非難されることはないが、西方大陸ではあまり好まれていない。
「レアドの企業はありとあらゆる方法を用いて利益を求める。合法、非合法を問わずにね。何でも彼らには金銭こそが全てを救うという信念があるらしいが、はてさて。とにかく彼らの"事業"の一つを君に見せてあげよう。彼らについて行くんだ」
ゼウスの言葉を合図に、周囲のPEMが起動し、フライングボードに乗り込む。
その中には黒いADM──ヘルミラー──の姿もあった。
「では彼らの後に続いてください。下手な真似をすれば撃ちますので」
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