162: ◆T3wZhmz5ZM[saga]
2021/09/26(日) 00:11:27.58 ID:8bA2fUjjo
トゥルーエンド
久「…」
京太郎「あの、久さん。ひ、さ、さん」
久「…なに?」
京太郎「いえ、なんかボーッとしてるみたいだったので」
久「…私もいろいろやってるからね。ちゃんと考えないと」
京太郎「いつもありがとうございます。卒業してもこっちに来てくれて…そのおかげで清澄は団体で今年も全国に行けましたし…」
久「もう…あなたは自分個人の全国行きのほうを喜んでよ。そのためにがんばってたんだから…」
京太郎「はい、本当にありがとうございます。他のみんなに負けないよう俺もがんばります」
久「ふふ…その意気よ。…ねぇ、ちょっと聞いていいかしら?」
京太郎「なんですか?」
久「須賀くんは今、幸せ?」
京太郎「どうしてそんなことを…」
久「私は幸せ。これ以上ないと言っていいくらい。でも、それはあなたが側にいるから。」
京太郎「俺だってそうですよ」
久「ありがとう…でも、ときどき思うの。もし、あなたにとってもっと幸せな世界があるなら、今の私はあなたの枷になってるんじゃないかって…」
京太郎「…」
久「…なーんて、ちょっと変なこと言っちゃったかしら。ごめ…」
京太郎「大丈夫ですよ」
久「…えっ?」
京太郎「例え他にどんな世界が…どんな道があったって関係ないです。少なくとも今、ここにいる俺にとっては久さんと一緒にいることが一番の幸せですから」
久「…」
京太郎「…」
久「…ぷっ…ふふ…ははは…キザなこと言うわね。かっこつけすぎよ。」
京太郎「あはは…すいません」
久「でも、ありがとう。…うん、確かにその通りね。じゃあこれからも一緒にいてくれる?」
京太郎「…もちろん。ずっと一緒ですよ、久さん」
カン
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