イレイナ「サヤさん達とお仕事ですか」フラン「はい、そうですよ」
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名無しNIPPER
2021/09/22(水) 19:16:08.87 ID:KOvdBE010
旅館は聞いていた通り海辺にあって、
バルコニーに出れば、潮風を感じながら、海を見渡せるくらい海に近いところにありました。
旅館を挟んで、海の反対側には、紅葉したモミジの木が沢山あって、
舞い散る赤茶色の葉と、ゆるやかに流れる海の間に見える旅館は、ひとつの芸術作品であるように見えました。
海の近くにこのような旅館があったのですね。すばらしい。
そんな言葉が漏れてきそうでした。
「とてもきれいな場所だな」
シーラさんが言うと、フラン先生もそれに同調しました。
「ええ。海の流れる音でも聞きながら、ゆっくりとしていたいですね」
その旅館のオーナーさんは、優雅で温かいおばあさんでした。
「今日はわざわざ来ていただき、ありがとうございます」
低い物腰で、おばあさんは丁寧に話しました。
フラン先生は、とても素敵な旅館ですね、と頬に手を当てながらにこにことします。
シーラさんは私とサヤさんに振り返って言いました。
「じゃあ私とフランは、オーナーと話があるから、サヤとイレイナは先に荷物を持って行っててくれないか」
そうして、私はサヤさんと先に、部屋に荷物を持っていきました。
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