【デレマスss】木村夏樹「ファースト・パッセンジャー」
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19
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名無しNIPPER
[saga]
2021/09/15(水) 22:35:14.52 ID:TCAbkAPj0
先輩が帰るのならば俺がここに居座り続ける意味もないのでバス停までの一本道を歩き始める。
「おい!」
しばらくすると、急に声を掛けられた。振り向くとそこは駐車場で、ヘルメットを被った木村先輩がバイクに跨っていた。
以下略
AAS
20
:
名無しNIPPER
[saga]
2021/09/15(水) 22:35:42.52 ID:TCAbkAPj0
翌日から、木村先輩は部活に来なくなった。顧問の先生に聞くと退部届が提出されたらしい。部室からは誰も知らない間に木村先輩の荷物が無くなり、空いたスペースはすぐに他の人によって占領された。
教室に押しかけてもう一度話をしようとしたけど、何度通い詰めても教室から出てくれることはなく、俺の休み時間だけが消費されていった。
そんな生活を繰り返していると、ある日の休み時間、楽譜を読み込んでいる様子が教室の外から見えた。まだ音楽を続けているようで安心したのをよく覚えている。それならば俺がしゃしゃり出る必要もないと思い、教室通いはその日でやめにした。毎回先輩に取り次いでくれる強面の2年生にも申し訳なくなってきていたところだったし。
以下略
AAS
21
:
名無しNIPPER
[saga]
2021/09/15(水) 22:36:11.76 ID:TCAbkAPj0
――それ以降その先輩と再会することはあったのでしょうか?
いや、一切会ってないですね。高校の近辺ではそこまでライブハウスの数も多くないですし、路上でやる場所も限られてるので活動してたら会わないはずがないんですけど。もしかしたら避けられてたのかもしれません(笑)。
――高校時代は先輩の影響を受けたとのことですが、高校を卒業した昨年にギタリストとしてデビューしました。その経緯について……
以下略
AAS
22
:
名無しNIPPER
[saga]
2021/09/15(水) 22:36:45.72 ID:TCAbkAPj0
事務所に届いた茶封筒を開くと、そこには我が担当アイドル、木村夏樹が表紙を飾った音楽雑誌の見本誌が入っていた。すぐに片付けなければいけないような急ぎの仕事もないので、雑誌の内容にざっと目を通す。かなり硬派な老舗の音楽雑誌なので、「アイドルのロックなんて」と叩かれないか不安だったが、そんな心配は無用だったようで、かなりいい出来なんじゃないかと思う。
昔、音楽を志し挫折した人間として、この雑誌に関われたことに大きな達成感を感じつつ、発売されたら自分用も買わないとなあとか考えていると、夏樹がレッスンを終えて帰ってきた。
「ただいまー」
以下略
AAS
23
:
名無しNIPPER
[saga]
2021/09/15(水) 22:37:13.37 ID:TCAbkAPj0
しばらくして、夏樹が急に首を傾げ、そのあと、にっこりと笑った。
「何か面白い記事でもあったか?」
「ああ、まあな」
以下略
AAS
24
:
名無しNIPPER
[saga]
2021/09/15(水) 22:39:36.30 ID:TCAbkAPj0
>>3
訂正
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
退屈な部活紹介オリエンテーションがダラダラと過ぎていく。新入生の大半は入学前から入部先を決めているし、部活動の参加は任意だから、そもそも入部しないという人も多い。かくいう俺も部活動には入らないつもりだ。新入生の総意としては、「こんなオリエンテーションよりもクラスメイトとの親睦を深める方が大事」だった。
以下略
AAS
25
:
名無しNIPPER
[saga]
2021/09/15(水) 22:40:52.12 ID:TCAbkAPj0
>>8
訂正
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
木村先輩が退部したのは、確か10月頃だったと思う。
以下略
AAS
26
:
名無しNIPPER
[sage saga]
2021/09/15(水) 22:42:26.51 ID:TCAbkAPj0
以上です。途中、回想シーンを示す波線を入れるのを忘れていました。分かりにくくなってしまい、すいません。
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