竈門炭治郎「俺も……兄ちゃんも、お前が大好きだぞ」竈門禰?豆子「むー」
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11:名無しNIPPER[sage saga]
2021/09/13(月) 23:20:14.98 ID:kZJ1f/dCO
「霹靂……!」

刹那。激しく明滅した善逸が神速へと達した。

「一閃……!」

人間はかくも速く動けるものなのか。
これまで見た善逸の壱ノ型も速かったが、これは次元が違う。音を置き去りに鬼を滅する刃が迫り来る。

「幻日虹!」

ギリギリで回避する。しかし、善逸は惑わされない。眼ではなく耳で敵を知覚している善逸に視覚的な幻惑を通用しない。刃が閃く。

「二連!」
「ぐっ!」

反復横跳びのように機動転換する善逸の重い刃を受け止めて衝撃で弾け飛ぶ。すかさず。

「三連!」
「がっ!」

一撃一撃が重い。壁を、屋根を、障子を突き破り、縦横無尽に善逸の刃が四方八方から襲いかかる。防御を。致命傷を防がないと。

「四連! 五連!」
「ぎっ! うっ!」

駄目だ。もう防げない。次は、斬られる。

「炭治郎!!」
「善逸ッ!!」

涙が止まらない。なんで、どうして。
何故俺たちはこんな無意味な死闘を。
もう嫌だ。俺は善逸を斬りたくない。


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