23: ◆hQ4IRF95y.[saga]
2021/09/19(日) 22:50:50.56 ID:B51DvGru0
タキオン「君は私には勿体無いトレーナーだ。だが、それとこれとは違うんだ」
ギュッ
タキオン「それでも、手放したくない。君は、私にとって必要な存在なんだ。君がいたから毎日の実験がより楽しくなったし、レースで勝って君と喜びあう瞬間が楽しいんだ」
タキオン「だから、今この混沌した状況を利用としようと考えた。すまない、トレーナー君。私はこの状況の真相を理解しておきながら、利用して君を独占しようとした。私を軽蔑するかい?」
トレーナー「いや、それはしないけど反省はしろ馬鹿。俺も反省する」
タキオン「……降ろしてくれ」
トレーナー「ああ」スッ
タキオン「あまりにも身勝手過ぎたと反省はする。ただ、私も少々焦っていてね。いまこの学園は混乱状態にある。一つ間違えば君の貞操の一つや二つは呆気なく吹き飛んでしまうだろう」
トレーナー「そのレベルの混乱なの!?」
タキオン「だから奪われる前にこの手に……ふ、卑しいな、私は」
トレーナー「とにかく分かった。ゴルシからは理事長を探せと言われているから、俺は理事長室に行ってみる。タキオンは……」
タキオン「流石に冷静になったよ。正気に返ったという奴さ。一緒に行こう、君の身の安全をまも」
ドゴオオオンッッッ!!!
【校舎の一部が崩れ、そこから腕が突き出ていた】
タキオン「しまっ」
トレーナー「ぐっ!?」
【その腕はトレーナーの頭を掴むと、校舎の中に力任せに引きずりこんだのだった……つづく】
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