549: ◆yOpAIxq5hk[saga]
2021/11/18(木) 23:28:29.82 ID:g0NBQbZ10
【>>548
2:翌日】
6月2日の夕方、生徒会室。
いつも通り神宮くんと放課後の業務をこなそうと赴くと、部屋は真っ暗になっていた。カーテンは閉められ、蛍光灯は落とされている。
そんな中でも人影は見える。わたしたち1年生以外は全員揃っていて、加えて3年生の担任の笹原先生がソファに座っていた。手元にはパソコン、プロジェクターが稼働可能な状態にあること、壁際のスクリーンが降ろされていることから、何か説明会でも行うのかなと想像が働く。
「早速で悪いが今日はゲームの時間なしだ」
「さっきまでやってたの知ってるからね、君たち」
「……席につけ、紫苑、天音」
笹原先生の鋭い指摘に生徒会長様は気まずそうに指示を出す。
わたしたちは顔を見合わせた後、いつもと同じ席に着く。
「じゃあ、ぱぱっと説明しちゃうから。あ、1年生の君たちは携帯の電源切って貰える? 回収の方が早いのは分かっているけど、面倒だからナシで」
言われた通りに携帯の電源を切る。
ここでようやく一つ思い至る。
生徒会の業務として特別試験の監督補佐がある。これから行われるのは、今後予定されている特別試験の説明会なのでは、と。
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