521: ◆yOpAIxq5hk[saga]
2021/11/10(水) 23:22:55.41 ID:FvWwTJodO
しかしそんな中でひとつ。
「とは言うけどさぁ、その確証はあるの? もしかしたら特別試験なんてのはアレ1回きりだったかもしれないよね」
そう発言したのは秋山さん。
あまり率先して発言するようなタイプではなかったけど、今回ばかりは何か思うところがあったのかもしれない。
「……確かに、特別な試験は1回きりという線も捨てきれない。Aクラスがテストで点数を落とすということも考えにくい。そうなればポイント差を縮める手段は普段の素行のみ……ということになるね」
既に次の試験に向けて生徒会は動き出していることをわたしだけが知っている。
次はもっと頑張ろう! と声高らかに言いたいところだけれど、それは同時に生徒会役員という肩書きが許さない。うっかりでも口を滑らせれば生徒会を退くだけでは済まないかもしれない。
わたしの方を何人かがチラチラと見てきているだけに心苦しい。
「今は考えても仕方がない。僕たちは頑張った。それで納得するべきだ。どうかな、本来なら中間テスト終わりにやりたかったけど特別試験で延期になっていたお疲れ様会を週末に開くっていうのは」
「おぉ、いいなっ」
「さんせーっ!」
一色くんの言葉はどんよりとしていたBクラスに良く働いた。
改めて、今は喜ぶべき。先延ばしになっていたお疲れ様会を開くには絶好の機会だと思う。
わたしも都合が合えばぜひ参加したいと思う。
【コンマ判定
奇数:イベント
偶数:夜(雨宮綾香と約束の件について)
ゾロ目:「春宮天音はいるか?」
下1でお願いします。】
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