483: ◆yOpAIxq5hk[saga]
2021/10/24(日) 22:48:34.18 ID:tOhkUR4E0
投票期日は明後日。投票期日前の投票は明日の19時までとなっている。それまでに他クラスへ偽の『王様』情報を流し、信じ込ませて投票させる。
どう考えても今からでは間に合う気がしない。
「半日もあれば投票させることは容易い。君には無理でも、僕なら出来る。乗る気になってくれたかな?」
「……うん、そこまでは分かった。あとは条件だね」
実際、どんな手段を用いて彼が結果4に導くかは教えて貰えそうにない。今のところ半信半疑といった状況だけど、クラスメイトとして信用したいという気持ちと、確信している目を見てしまっては信用する方へ意識が傾いてしまう。
彼は運ばれてきたアイスコーヒーを飲んでから、ふぅと意を決したように深呼吸をしてから話し始める。
「雨宮さんと遊びにいけるように手を回して欲しい」
「………………………んん?」
雨宮さん?
雨宮綾香さんは、Cクラスのクラスメイトで、今は活動を停止している女優『白石詩波』その人で、今回の特別試験では望月くんと同じ『いのしし組』でもある。
と、そこまで振り返って、1つもしやと頭の隅に仮定が生まれる。
目の前の望月くんは、結構ドラマや映画といった創作物が好きらしい。5月1日に彼と2人きりの教室で猿芝居をしたのは記憶に新しいし、たまに聞こえてくる望月くんが他の男の子と話している様子ではドラマや映画に関する話が多かったと思う。
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