【安価】ようこそ実力主義の教室へ
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455: ◆yOpAIxq5hk[saga]
2021/10/15(金) 23:03:23.58 ID:kKwyyIja0

◇◇◇

 四条先輩と過ごした土曜日、そして学校の図書室で過ごした日曜日を経て迎えた月曜日。
 『うさぎ組』の通達がある日であり、お昼休みが始まると同時にCクラスの加藤治孝くんが『王様』であることを一色くんから聞く。
 試験開始から4日目にして、Cクラスから2名の『王様』が出た。これを幸と取るか不幸と取るかはクラスの指針にもよる。
 『王様』が選択される仕組みを探りたければ早めに通達されることに越したことはない。一方、早めに通達されるということはボロが出る機会が増えるということでもある。それは投票期日前の投票が発生する可能性が高まることを意味する。

「この事、他の誰かは知ってる?」

「治孝くんと僕と、春宮さんの3人だよ。ちなみにメールも見せて貰ったから間違いはないと思う」

「うん、わかった。ありがとう」

 一色くんにお礼を言って、わたしは自席で改めて試験通達メールを確認する。

『厳正なる調整の結果、あなたの役職は『一般人』に決まりました。グループの一員として、自覚を持って行動し試験に臨んでください。また、ねずみ組の集合場所は特別棟の視聴覚室になります。』

 やはりキーとなるのは『厳正なる調整の結果』。
 むやみやたらに「ここの組は〜、この人!」と適当に『王様』を決めていることは無いと思う。
 現在判明している『王様』はCクラスから2名。共通点は挙げればキリがないけど、そのどれもが確証に欠ける。


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