454: ◆yOpAIxq5hk[saga]
2021/10/15(金) 23:02:52.24 ID:kKwyyIja0
【>>453
3:「わたしに力になれそうなことがあればいつでも相談して下さいね。わたしだって相談しっぱなしなので」】
化野先輩とは学年が違うこともあって関わる機会も少ないと予想できるけど、それでも全く無関係でいられる訳ではない。
特別試験終了後の6月以降は2年生の情勢についても注視する必要がありそうね。
ということを踏まえて、わたしから夏帆先輩に向けて言えることは一つ。
「わたしに力になれそうなことがあればいつでも相談して下さいね。わたしだって生徒会のお仕事やお料理で相談しっぱなしなので」
本当なら「化野先輩のことはわたしに任せて下さい」と気の利いたことを言えたら良かったのだけど、現時点で化野先輩の実力は知れず。それに対抗勢力の新汰先輩の邪魔はしたくない。
相談して下さい、と言うことが今の精一杯だった。
夏帆先輩は遠慮がちに手を振って見せる。
「え、いいよいいよっ。私だってもう十分お世話になってるんだから……! でも、うん。その気持ちは凄く嬉しい。ありがとう」
先輩後輩という隔たりがある以上、素直になんでも相談とは行かないんだと思う。けど、本当に困ったときにわたしくらいは味方になってあげたい。
どうか、相談できる相手がいることを気に留めて貰えるよう、わたしはそれ以上は言わず、心の中で強く願った。
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