418: ◆yOpAIxq5hk[saga]
2021/10/09(土) 22:39:06.54 ID:kNZzxQKH0
興味なさげにしていたDクラスの辻堂くん以外は賛同する形となり、簡単に挨拶をしていく。と言っても出身中学や趣味特技などは話さず、所属クラスと氏名を名乗るだけで淡々と進められた。
「あとは辻堂様だけになりますが」
「今更必要か? 東雲」
「わたくしのことは苗字でお呼びになるのですね。春宮様のことを下のお名前で呼んでいらっしゃるのは何か理由があるのでしょうか?」
「そいつは気に入ったからだ。だが、お前は違う」
「それは失礼いたしました。わたくし自身、思い上がっていたようです。確かに春宮様はとても優秀ですものね。手駒にしたいという気持ちは分かります」
「生憎だが、俺が先約を入れてるんだ。その後にして貰おうか?」
どうしてかAクラス東雲さんとDクラス辻堂くんがわたしのことで言い争っていた。
わたしのことで争うのはやめて、という台詞はこういう時に用いられるのだろうか。
そもそも、わたしは現在のCクラスのみんなとAクラスに上がりたいと思っているため、そのどちらの願いも承諾できないのだけどね。
しばらく他の誰も2人の間に割り込めずにいると、必然と矢は私の方へと向かってくる。
「当人の春宮様にお伺いしましょう。春宮様はAクラスとDクラス、どちらに着きますか?」
この試験はクラス間の戦いとなる。
そのため自分の所属しているCクラス以外に着くつもりはないけど……。
ただ、考え方を変えてみるとこの返答は重要になる。
もしここでAクラスに着くと言っておけば、Aクラスと協力関係が築けるかもしれない。一方、Dクラスに着くと言っておけば敵の懐に入り込めるかもしれない。
どう答えるのも抵抗感があるけど、ここは…。
【安価です。
1.「どちらかと言うと、東雲さんのAクラスかなぁ」
2.「間をとってBクラス……的な?」
3.「わたしはCクラス以外の味方にはなりません」
4.「……どうしてもって言うならDクラスに着いてもいいよ?」
下1でお願いします。】
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