403: ◆yOpAIxq5hk[saga]
2021/10/07(木) 22:07:43.39 ID:KFWSPOjR0
「それでは、わたくしは寮に戻ります。春宮様もどうか夜道をお気を付けて。お誘いした身で申し上げにくいのですが、学校の敷地内とはいえ淑女が夜に外出するのは褒められた行為ではありませんからね」
「ご丁寧にありがとうございます。早めに帰宅することにします」
404: ◆yOpAIxq5hk[saga]
2021/10/07(木) 22:08:24.47 ID:KFWSPOjR0
◇◇◇
翌朝。特別試験開始の日。
わたしは5月1日以来、早めに登校した。
405:名無しNIPPER[sage]
2021/10/07(木) 22:23:54.09 ID:8dPtq1Cq0
え
406: ◆yOpAIxq5hk[saga]
2021/10/07(木) 23:38:13.91 ID:KFWSPOjR0
【>>405
9:一般人】
8時ちょうどに1通のメールが届く。
407: ◆yOpAIxq5hk[saga]
2021/10/07(木) 23:38:54.52 ID:KFWSPOjR0
メールを読み終えると、彼は微笑んだ。
「そっか。王様にはなれなかったんだね」
「額の大きいポイントは欲しいけど、追われない身っていうのは楽だからラッキーだと思ってるよ」
408: ◆yOpAIxq5hk[saga]
2021/10/07(木) 23:39:41.57 ID:KFWSPOjR0
『ねずみ組』の件は、宮野さんと一色くんと協力してどうにかするとして…。
ちょうど望月くんとは、望月くんのグループの件で話したいと思っていたところだ。ちょうどいい。
「望月くんは『いのしし組』だっけ」
409: ◆yOpAIxq5hk[saga]
2021/10/07(木) 23:40:12.48 ID:KFWSPOjR0
なまじ先日の件が頭に残っていて、口から出る言葉が引っ張られそうになる。
「信じてもいいの?」
「もちろんだよ。こんなところで躓くわけにはいかない。それにさっき見せて貰ったメールで確信した。この試験はランダムではないってね」
410:名無しNIPPER[sage]
2021/10/08(金) 01:36:19.41 ID:YcPkMFHbo
はう
411: ◆yOpAIxq5hk[saga]
2021/10/08(金) 21:59:45.78 ID:XsHRxl5v0
【>>410
1:食堂】
お昼休み、わたしは同じ『ねずみ組』の一色くんと宮野さんに誘われて学食に来ていた。
テスト期間は教室でサンドイッチを食べる生活が続いていたため、こうして温かいご飯を食べられるのは嬉しい。
412: ◆yOpAIxq5hk[saga]
2021/10/08(金) 22:00:17.93 ID:XsHRxl5v0
つまりわたし達はこの3人の中で協力をし合い、『王様』であることを隠し通せばいい。あるいは、嘘をついて『一般人』のわたしへ期日前に投票させるか。そのための作戦はいくらでも湧いて出てくる。
「とりあえず6時間目の授業で話し合いだね。誰が『王様』なのか、見つけられるように頑張ろう」
クラス内でも学食でも、『王様』であることを明かして貰った時はノーリアクションを貫いている。
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