327: ◆yOpAIxq5hk[saga]
2021/09/27(月) 23:33:32.86 ID:GIad6ZCMO
結局、先輩とスーパーをまわった時間は5分程度と、熟練者のそれを感じさせた。お肉、野菜、そのどれもが一瞬で見極められる。調味料は先輩の部屋にすべて揃っているにしても、非常に迅速な買い物だった。
「良いお肉があって良かったです」
「……そうですねっ」
わたしにはほぼ一緒と思われたお肉だが、先輩の目にはひときわ輝いている物があったらしい。
そういう目利きが出来ると料理が一層に楽しく感じるんだろうなぁと思っていると、あっという間に2年生の寮に到着し、先輩の部屋まで辿り着く。
「さて、早速ですが作りましょうか。11時なので、今から作り始めて夕方頃には出来上がります。ただその時間も微妙なので、そのまま夜ご飯にしますか? お昼は別のものを作りましょう」
「わかりました! よろしくお願いします!」
先輩の指導のもと、料理の特訓が開始する。
具体的で細かい指示。そのどれもが温かみがあり、決して手を動かす人を否定しない。
この2種間近く人に勉強を教えるということを通して感じた『指導力』。
夏帆先輩はその能力がとても強い。きっと料理だけでなく、勉強を教えることも得意なのだと想像に難くない。
良い先輩を持てたなぁとしみじみ思った。
【安価です。
1.実家の洋食屋について
2.生徒会について
3.2年生について
4.世間話
下1でお願いします。】
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