279: ◆yOpAIxq5hk[saga]
2021/09/23(木) 20:25:50.01 ID:rlQZRnFe0
一色くんと宮野さんの教え方も上手く、このままいけば問題なく中間テストを越えることが出来そうだった。
「つーか、退学ってマジなのかな。そこんところ、生徒会役員なら知ってるみたいなところない?」
20時30分、勉強を始めておよそ45分が経過した頃に候補者の1人である明道くんが気の抜けた声色で呟く。
ここまで拍子抜けと思わせてくれるほど真面目に勉強に取り組んでいてくれたため、私語として咎めることはない。
わたしへ向けられた質問に対して、わたしは嘘偽りなく率直に答えることにした。
「たぶん本当だね。今日みたいに多額のポイントを生徒全員に支払ってるなんて普通じゃないでしょ? だったら赤点を取っただけで退学なんてことも有り得る話なんじゃないかな」
「はー、そうだよなぁ、やっぱなぁ」
「それに生徒会長も生徒会から退学者を出したくないって話をしてた。あ、これオフレコでお願いね?」
おそらく隠すことでもないが、秘密の話っぽくしておけば信憑性も増すだろうと錦山先輩の言葉を口にする。
効果は絶大だったらしく、改めて候補者は勉強を再開する。
わたしの受け持ちは2人、一色くんも2人、臨時参加となった宮野さんは1人に対して勉強を教える。
幸いにも、わたしの教え方は下手ではなかったようだ。少しずつ理解をしてくれているようで嬉しい。
そうして21時をまわった頃、本日の勉強会がお開きとなる。進捗次第では22時を覚悟していたが、まったくそんなことはなかった。
今朝を持ってCクラスとなった女子の部屋は4階上の11階に位置する。宮野さんも11階らしく、エレベーターに乗りながら世間話をする。
ほんの短時間であったが、部活の話、今日から1ヶ月限定のカフェの新作ドリンク情報など大変有意義な話を聞けた。
【天啓
奇数:クラスから退学者が出た場合について
偶数:中間テストを乗り越える方法
下1のコンマ1桁でお願いします。】
608Res/522.78 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
書[5]
板[3] 1-[1] l20