278: ◆yOpAIxq5hk[saga]
2021/09/23(木) 20:25:20.03 ID:rlQZRnFe0
【>>276
85 → 58
学力ボーナス:プラス15
58+15 = 73
73:ちょっと上手】
19時55分、わたしは7階にある一色くんの部屋のインターホンを直接押す。事前に部屋番号を教えて貰っていたため、玄関から呼び出す手間は省けた。
間もなくして一色くん本人が扉を開けてくれて、わたしは一色くんの部屋に入る。
思い返せば男の子の部屋に入ったのは初めてだ。
内心ドキドキとしながらも居間まで通されると、赤点候補者の5名の男子他、宮野さんが居た。水泳部の練習終わりに合流したようだ。彼女は赤点からかなり遠い位置に居たため、わたしと同じく先生役だろう。
「あ、春宮さん。良かった、男子ばっかりで花がないって思っていたところなの」
彼女はそう出迎えてくれた。
そうだね、とも言えず、わたしは宮野さんから遠い位置に座る。先生役が一箇所に固まっていても仕方がない。
「で、どんなかんじ?」
「ひとまずテスト範囲を洗い直しているところだよ。時間はまだあるからね。少しずつ積み重ねていけば問題なさそうだ」
前回の小テストをもとに、解けていなかった箇所から教えているようだ。
確かに小テストで出題された問題が本番の試験で出されることも多い。それに中学生レベルの問題も出題されているため、個人の苦手な教科も分かりやすい。
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