273: ◆yOpAIxq5hk[saga]
2021/09/23(木) 14:47:56.69 ID:rlQZRnFe0
「参考までに、苦手なものとかありますか?」
「いいえ、特に。アレルギーも無く、なんでも食べられます」
「そうですか。えっと、時間が無いようですので、ハヤシライスでもよろしいですか? お米を炊いている時間にさっと作れる簡単なものです」
「そんな簡単に作れるんですか?」
「はい。少し裏技的なことをしますがね」
そう言って夏帆先輩はデミグラスソース缶と野菜ジュースを取り出す。それをどう使うか検討もつかなかったが、洋食屋の娘というポジションが絶対的な信頼度を誇っている。
その後、わたしは夏帆先輩の指示に従って調理を進めていく。
結果として絶品の一皿が出来上がった。
もちろん乙葉先輩にも大絶賛で、わたし自身も信じられないほど美味しいと感動する。
今回のことからわたしが得た教訓は、既製品のものを利用することは悪ではないということ。デミグラスソース缶を利用することで何時間も煮込んだかのようなハヤシライスを作ることが出来た。
そこには化学も愛もないことを知る。
早速、明日も1人でハヤシライスを作ってみようと意気込んで、夏帆先輩にお礼を言って2年生の寮を離れる。
時刻は19時45分。
勉強会まで残り15分と、ちょうど良い時間だ。
【料理スキル上昇
現在:料理:25(下手)
基本的にコンマ1桁で決めます。減少はありません。
1:プラス1
2〜4:プラス3
5〜8:プラス5
9・0:プラス7
2桁がゾロ目:プラス10
下1でお願いします。】
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