270: ◆yOpAIxq5hk[saga]
2021/09/23(木) 14:46:18.28 ID:rlQZRnFe0
【>>269
7:四条夏帆(生徒会副会長、料理上手) 】
生徒会の業務を終えたのは18時を回った頃だった。
20時からクラスメイトと勉強会の約束を控え、かなり時間がある。その間に夕食を済ませてしまうべきか。それとも適当に時間を潰すべきか。
そんなことを考えながら生徒会室の戸締りをして鍵を職員室へ返す。職員室前で乙葉先輩と夏帆先輩が待っていた。
じゃんけんをして、乙葉先輩が勝ったら夏帆先輩が手元のクッキーを与えている。これは餌付け?
その光景を少し観察していると、乙葉先輩がわたしに気が付く。
「お、きたきた。おっそーいよ、天音ちゃん」
「すみません、先生と少し話していまして。えっと、わたし待ちでしたか?」
「そーそー。夏帆ちゃんに用があるってユキちゃんから聞いてさ。このわたしじゃなくて夏帆ちゃんなのは何か理由があるのかな?」
乙葉先輩は自分が頼られなかったことに少し憤りを感じているようだった。しかしその直後に口へクッキーが放り込まれると、すぐに機嫌を直したようだ。
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