178: ◆yOpAIxq5hk[saga]
2021/09/15(水) 22:19:04.12 ID:92epslBg0
学校から徒歩数分でケヤキモールの入り口に着く。
お互いに買い物をするつもりはなかったため、そのまま幾つかのカフェが集中している場所へと向かう。
この前は無理矢理誘って、無理矢理カフェを決めさせていたため、わたしは入念に下調べをしてきた。
「ここでも良いかな?」
「はい、そちらで大丈夫です」
確認を取った後、各々が注文をする。
この前のお礼も兼ねて奢ると言ったのだが、それは拒否されてしまった。理由があるとはいえ2回連続で奢られることにはわたしも抵抗があるため、そこは受け入れることにした。
わたしはアイスティー、早見さんはアイスレモンティーが入ったカップを持って席に着く。放課後間もないこともあり、埋まっている席は疎らだ。
「あの、前から気になっていたのですが」
席に着いてすぐ、早見さんからそう切り出してきた。
わたしは頷き、質問に答える姿勢を見せる。
「変な意味ではないのですが、どうしてわたしとお茶してくれるんですか?」
お茶をしてくれる。
そう聞いて、自己評価の低い女の子だと再認識する。
対等な関係であれば「お茶をするんですか」と少し突き付けるような言葉でも良かったはずだ。彼女なりに気を遣った線も考えられるが、おそらく自己評価の低さからのものだろう。
わたしは至極当然のように、その質問に答える。
【安価です。
1.「たまたま席が近くて、入学式の日にわたしが話した初めてのクラスメイトだったから」
2.「余計なお世話かもしれないけど、わたしはクラスの全員が仲良くしてほしいと思ってる。もちろん早見さんもその内の一人」
下1でお願いします。】
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