167: ◆yOpAIxq5hk[saga]
2021/09/14(火) 22:11:59.36 ID:uJ9TLURy0
「まぁ俺はどっちでもいいんだが、天音はユキと組ませた方が面白そうだしな。空いてる書記の枠に入ってくれ」
「はい、わかりました」
「で、あと一つの会計はAクラスの神宮に任せようと考えている。Cクラスの立石には悪いが、断らないとな」
Aクラスの神宮くんが同じく一年生として生徒会に入るようだ。まだ会ったことのない人だけど、同じ生徒会に所属するからには仲良くしていきたい。近々、一目見るくらいでも出来るといいな。
「はやる気持ちは分かるが、生徒会に入ったことは今週いっぱいは黙っててくれ。来週の全校集会で発表する」
「わかりました。内緒にしておきます」
「担任には俺から伝えておく。担任は誰だ?」
「伊藤先生です」
そう言った直後、床に寝る内山先輩以外の視線が交錯する。かなり真剣な表情で、しばらく静寂の時が流れる。
「……あぁ、そうか。伊藤先生な。オーケーだ。あとで伝えておくとしよう。伊藤先生だな」
「あれでしょ? スポーツ系の先生っ」
「いや、文系の先生じゃなかったか?」
「化学の先生だと記憶していたんだが」
正解は日本史の先生と、錦山先輩がやや掠っていたところか。わたしは苦笑いを浮かべながら、今後のことを再確認する。
今週いっぱいは生徒会に籍を置くことは他言してはいけない。それは、宮野さんに水泳部に誘われている身としては辛いものがある。あと数日の間に誘われれば一時的にでも嘘をついて断らなければならないからだ。
ひとまずはその事だけ注意していれば良いらしい。具体的な業務については来週以降に改めて説明の場を設けると話がつき、わたしは寮へ戻ることになった。
まだ明るい寮への帰り道、ひっきりなしに携帯が振動する。どうやら早速『生徒会(仮)』のチャットが動き始めたようだった。
あの場に居なかった先輩方も含めて、わたしを歓迎してくれているようで嬉しかった。
【イベント安価です。
奇数:Aクラスの神宮
偶数:翌日
下1のコンマ1桁でお願いします。】
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