156: ◆yOpAIxq5hk[saga]
2021/09/13(月) 22:04:09.91 ID:t1CcS+Yh0
そうか、浪費癖のある先輩は月初でも金欠で、必然と毎日無料で食べられる山菜定食を食べているのか。
「先輩もご一緒でも大丈夫ですよ」
「まじ? 天使じゃん、この子」
今日は臨時収入が入ったことだし、うっちーと呼ばれた先輩も込みで奢ることには全然抵抗感がない。
四人でもせいぜい三千ポイントといったところだろう。それでも余るほど大島先生からはボーナスを貰えた。
「あー、そういえば聞いたぜ。競泳で女子一位を取ったんだってな。大島先生だろ? 体育の担当。あの人はお喋りだからなー。明日には全校中に広まってるんじゃねーの?」
錦山先輩は立ち上がりながら、そう言った。
なんだか恥ずかしいな、と思いながらも、目の前の光景に少し疑問を覚える。
錦山先輩、乙葉先輩、うっちーと呼ばれた先輩。
その三人が、同時に生徒会室を出て行こうとする。
「生徒会室に誰も居ないってアリなんですか?」
「……まぁいいんじゃねーの?」
「わたし興味ないし」
「もうすぐユキが来るだろ」
誘った手前、取り止めるのは憚られるが、本当に良いのだろうか。
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