【ウマ娘】トレーナー「なんかループしてね?」ターボ「3スレ目だ!」【安価】
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◆FaqptSLluw
[sage saga]
2024/07/01(月) 00:47:34.60 ID:MSnVTOqo0
「なぁリョテイ。君は想像したことがあるか? 君が天皇賞・秋に出たときの歓声を」
「したこたねぇな。想像すらしたことない」
「だろうと思った。じゃあそれもロマンの一つだな」
「……どういうことだよ」
空から視線をこちらに戻して、リョテイは聞く。
何だ、そんなこともわからないのか? と俺はわざと煽り口調で返して――リョテイに問いかけた。
「リョテイ。君は天皇賞・秋のパドックで大歓声を浴びるだろう」
「かもな。それが何のロマンだっていうんだよ」
「――君の勝ち方次第では、パドックの何倍もの歓声を、君は浴びることになる」
それはとても気持ちがいいことだってことは、リョテイも知っているはずだ。
さぁ、想像してみろ。君が抱くべきロマンを。君の描くべき、冒険譚のヤマを。
「――」
夜空に浮かぶ月のような瞳が、いっそう煌めきを増していた。
まるで、満天の星星を従えたかのような、輝きだった。
夜のような墨染めの長髪が、期待に揺れ動いていた。
まるで、夜を切り裂いてしまうかのような、情熱があった。
浮いて白く見える肌は、今や紅潮して熟れていた。
まるで、幽霊が人になったかのように、生気があふれ出ていた。
恋をしている。恋をしているかのような表情だった。
「――ああ、良いな、それ」
嫋やかだった指先が、何かを求めて空をさまよったかと思えば――強く握られる。
再び、そこには憧れを掴んでいた。そうに違いない。
「勝つぜ、アタシは」
「勝てるよ、君は」
熱に浮かされる様に、俺たちは拳をぶつけて振り返る。
言葉はいらなかった。それぞれが自分の気持ちを高めるために、あるいは明日へぶつけるために。
種火は、薪は、もう胸の中にくべられていた。
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