【ウマ娘】トレーナー「なんかループしてね?」ターボ「3スレ目だ!」【安価】
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663: ◆FaqptSLluw[saga]
2024/06/30(日) 00:49:38.81 ID:dnFcDoLu0


 俺は新人トレーナー。気づいたらトレセン学園の門前に立っていた。

 生まれてからここに至るまでの記憶は確かにある。何故か、それに加えて――未来の記憶があった。

 とはいえ、記憶と本当に呼んでいいのかってくらいあやふやだ。ただ漠然と”俺はURAの舞台に立てなかった”ってことだけは分かった。

 そんな記憶があるからこそ、俺はこの場にループしたんだと気づけた。俺が数奇な運命のただなかに居るんだと。


――校門をくぐって、俺はまず誰を担当するかを考えた。


 脳内に何故か存在した、ウマ娘のデータベース。そこから、適している子のデータを引っ張り出してきた。

 俺の目に留まったのは、日本総大将という二つ名まであるウマ娘、スペシャルウィークの名前だった。

 スペを選んだのは、さっきも言った通り、まず打算が大きな割合を占めてる。

 素直そうで、言うことを聞いてくれそうだからっていう、そんな理由。

 そこから瞳の熱量を見初めて、トレーナーになることを申し出たのは、さっき言ったとおりだ。ここから俺に打算はない。


 他のウマ娘との交流や、トレーニングをこなすうちに、メイクデビューがやってくる。

 このときの俺は、今と違って”ターン数を認識する”ことが出来なかった。

 だから理論的にトレーニングを行うことは出来ていなかったし、勝つための努力に欠けていた。

 ……正直、スペと約束しはしたが、スペがメイクデビューで負けたのは俺が原因だって今でも思っている。


「――行ってこい、スペシャルウィーク……!」


 ターフに送り出した言葉は、今でも覚えている。そのあとの展開も。

 ブロックされ、抜け出せず。スタミナをいたずらに消費するスペシャルウィーク。

 もう二度と走れなくなりそうな体験を前に、俺はただ声をかけることしか出来なかった。

 そこからは、すさまじいの一言だった。掲示板の外ではあったが、その走りはまさに”神がかっていた”。


 素晴らしい走りを見届けた俺は、ループした。糸が切れた人形のような、ってあんな感じなんだろう。


 ループした俺は様々なスキルや因子を得て……次のループに備える。モニターのたくさんついた部屋で。

 そのモニターのうち一つが、スペが俺を探し回っている映像を映し出してて。……それからだ。俺が負けたくないと思い始めたのは。

 そんな思いを胸に、俺はループした。次はもっとうまくやってみせるって、そんなことを想いながら。


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