【ウマ娘】トレーナー「なんかループしてね?」ターボ「3スレ目だ!」【安価】
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◆FaqptSLluw
[sage saga]
2021/09/05(日) 19:32:04.78 ID:v2+k5mIX0
「――よく頑張ったな、シンボリルドルフ」
立ち上がって、彼女の頭を撫でた。
そうするべきだと、体が覚えていたから。
しょっちゅうではないけれど、なんとなくこうしてきた気がするから。
「我慢しなくていい。気付けなくて、ごめんな」
「……」
俯いて、ぐ、と拳を握る。
「……今だけは、今だけは私のことを、ルナと呼んでくれないか……」
小さく、そうつぶやく声は震えていて。
溜まらなく、それがむなしくて、悲しかった。
自身が、そして俺がループしたと知った時、シンボリルドルフはどれだけ歓喜したことだろうか。
……そして、自分のところに来てくれなかったことに、どれだけの絶望を覚えただろうか。
世界で一番の味方が、味方でなくなってしまって。……またループして、またループして。
どれだけの年月を、暗い気持ちのまま過ごしてきたのだろうか。
そして、遂にやってきた機会でも……たったひとつの、一度きりの願いだけで満足しようとしている。
それが、たまらなく……むなしくて、悔しかった。
「ルナ、俺は決めたよ――理事長に直訴して、チームメンバーに君を加えて見せる」
「……!」
「約束しただろ、君をチームメンバーに誘うって」
今年の初め、俺は確かにルナからそのように聞いていた。
思い返せば約束ではなくお願いだった気もするが、だが――その言葉は絶対に嘘ではない。
でなければ。
「本当に、いいのか……?」
こんな、縋るような瞳は、しない。
「君にとって、俺はただ記憶を共有しただけの人間かもしれないけれど――それでも良ければ。それに、君がチームメンバーになれば、俺たちはもはや他人ではなくなるからな」
「トレーナー、くん」
「他人でなくなれば、チームメイトを愛称で呼ぶ必要も出てくる。君との時間も作ることが出来る……。話し足りないかもしれない君の話を、満足に聞くことも出来る」
だから。
「だから、来てくれ、ルナ」
「……ああ、私も、君と共に……また歩みたい!」
差し出した手。
それをとる手。
ぎゅっと掴んで……そして、唐突に引っ張られた。
前のめりになる俺を、ルナは優しく抱きしめた。
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