【ウマ娘】トレーナー「なんかループしてね?」ターボ「3スレ目だ!」【安価】
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302: ◆FaqptSLluw[saga]
2021/10/20(水) 01:45:49.23 ID:ezbV7Ab10

 瞬間の出来事だった。

 俺とマヤノトップガンの間に冷たい風が吹き抜けた。

 お互いの前髪を舞い上げ、視線を視線が混じって。

 ぐにゃりと、マヤノトップガンの体勢が崩れた。

 咄嗟に駆け寄ってマヤノトップガンの体を抱き寄せるが、体温が異常に高かった。


「……ん、マヤ、倒れちゃった――」
「大丈夫か」
「……`トレーナーちゃん`?」


 茹だるような体温。潤む瞳。霞む視界の外側はきっと不明瞭だろうに、マヤノトップガンは――マヤノは俺のことを呼んだ。

 小さく漏れ出る吐息は炎よりもなお熱く、脂汗に張り付く前髪は気だるげな表情のマヤノをより強調するようだった。

 ハンカチを取り出して汗を拭き、とりあえず近くのベンチに彼女を寝かせる。

 枕となるような何かはないので、とりあえず俺の膝にマヤノの頭を乗せて……少しでも落ち着けるように頭を撫でる。


「……少し、落ち着いてきたかも」
「そうか。体調はどうだ?」
「うーん。ちょっと……動きたくないかも」


 小さく、細い息を吐いて、うわごとのようにマヤノはつぶやいた。

 数か月付き合いがあったツインターボであの反応だったのだ、今のマヤノにどれだけの負荷がかかっているのかなんて想像だに出来ない。

 とにかくゆっくりと、いつかみたいにゆっくりと髪に指を通す。




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