【ウマ娘】トレーナー「なんかループしてね?」ターボ「3スレ目だ!」【安価】
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248: ◆FaqptSLluw[sage saga]
2021/10/03(日) 21:03:49.80 ID:hz0YCbH10
■リミテッドイベント[例えば幾星霜が過ぎたとして。]


 ……ツインターボに、前ループの記憶を取り戻させてから、数日が経過した。

 相変わらずターボは俺にべったりで、離れようとしない。あまりにべったり過ぎるせいで、トレーニングも俺たちチームと一緒に行っている程だ。

 リョテイは面白そうに、ネイチャは不思議そうに、ルナは苦笑を浮かべて、それぞれターボが元気にトレーニングに励む姿を見ている。

 これで何か問題が発生するのであれば何か策を講じなければならなかったが、ネイチャはターボとそれなりに仲が良いし、ルナは生徒会長である為、問題を起こすはずもなく。

 そんなわけで、ターボは実質チームメンバーのように扱われている。お節介かもしれないが、ターボの練習メニューを纏めてみようかな。


「……とはいえ、こんな時間か」


 時刻は既に0時過ぎ。中天に月が昇り、静穏たる光を優しく降らせていた。

 軽く伸びをして、明日に備えようと着替えて寝よう。そう考えた時だった。

 こんな時間だというのに、携帯が震えだす。

 何か起こったのだろうかと、少しだけ不安になりながら携帯を掬いあげる。液晶には、ルナからの着信を示す文字列が並んでいた。

 ルナから電話がかかってくるとは珍しい。よっぽどのことがなければメッセージで送ってくるはずだけど……。

 少しだけ気構えをしたうえで、電話を取る。


『……もしもし?』
『夜分遅くに申し訳ないね、トレーナーくん。今、大丈夫か?』
『ああ、今しがたやらなきゃいけないことが終わったところだ』
『いつもお疲れ様、あまり無理はしないようにな――って、今から呼び出す私が言っても説得力がないな』


 ふむ、呼び出す。

 こんな夜も遅い時間に呼び出しを行うという事は、それなりに重要度が高くて、誰にも聞かれたくない話なのだろう。

 案の定そうらしく、ルドルフは小さく笑いながら、声を潜めて話を続ける。


『今から……そうだな、校門前に来てくれないか?』
『校門前か。分かった、準備したらそちらに向かうよ』


 随分と急な提案だが、何か急いで伝えなければならないことがあったのだろうか。

 電話を切って、とにかく急いで校門前に向かうことにしよう。早急に対処しなければならない事項なら、時間は命であるとも言えるし。

 俺は急いで身支度して、玄関から外に出ようとした時だった。ふと、前回のループでマヤノが見つけた、古い日記らしき何かのことを思い出した。

 急ぐ必要がある上で、あえてそれを見る必要性はないと思われたけれど、何故か無性にそれを見つけておかなくてはならない気がして。

 小走りでベッドに向かって、下を覗き込む。

 すると、そこには――マヤノが見つけた時よりもなおボロボロになった、日記が存在した。


「……これは一体何なんだろうな」


 疑問に思うが、今はとにかくルナとの用事だ。

 俺は急ぎ足で校門へと向かうのだった――。


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