バトー「茅場? 誰だ、そいつは」 草薙素子「バトー、あなた知らないの?」
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12:名無しNIPPER[sage saga]
2021/09/01(水) 22:32:40.80 ID:bk/kSGolO
「結局、発売中止か」
「ええ。当局はあのゲームを危険と判断したわ。実際、被害者も出たわけだし」

バトーが漏らしたせいでソード・アート・オンラインの発売を待ち望んでいた子供たちはさぞガッカリしただろうが、それでも一般市民に犠牲が出る前に未然に防げて良かった。

「少佐も残念そうだな」
「そうね……私はあのゲームを通じて茅場晶彦の人間性に触れて、可能性を感じた」
「可能性?」

桜の24時間監視をしながら遠い目をする少佐の義体に埋め込まれたレンズには、あのゲームであってゲームでない世界が映っている。

「全年齢対象のゲームの抜け道」
「まさか……」
「お尻の快楽は流石に盲点だったようね」

ゲーム内で子供たちが尻穴に目覚めることがなくて本当に良かったとバトーは思う。
あれはガキには早い。大人の愉しみだ。

「桜の監視にも飽きてきたわね」
「なら、俺と映画でもどうだ?」
「本当に観たい映画はひとりで観ることにしているのよ」
「だったら俺の尻穴は?」
「さっさとお尻を捲りなさい」
「おっかないこって」

居直るどころか尻穴が縮むほどの剣幕で新たな現場に着任する少佐の電脳におかしな嗜好を植え付けた茅場晶彦という男はたしかに、厄介な危険人物だったのかも知れない。


【攻殻機動隊・嗤う女事件】


FIN


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