おいしいせっくす 〜僕のために料理(つく)る妹〜
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2:名無しNIPPER[sage]
2021/08/30(月) 19:45:17.89 ID:2W/Q1J5DO
「ただいまー……ふぅ、暑い暑い」

蒸し暑い外から帰ってきたこの家の住民である少女

もう高校生になるというのに、頭の下で髪を結ぶというスタイルのせいで、その豊満な胸部から想像させる以上に幼く見える

帰って来て着替えもせずに冷蔵庫を開け、中のオレンジジュースを取り出しそのままコップに移す

「んくんく……」

「ふぅ……はぁ、生き返るよ」

「ごちそうさま」

そのまま流しに置こうとして、ふと何かに気がつく

「あ……」

「今日、お兄ちゃんもお母さんも遅いんだ」

彼女、月岡唯の母は女で一つで兄妹を育ててきた。そのため、日によっては午前を跨ぐような遅くにしか帰ってこない

また、唯の兄である章は大学生であり、最近はバイトにサークルにと母ほどではないが帰りが遅い日が続いていた

「うーん。ご飯、どうしよう」

ここ最近であれば、母か兄の作り起きがあったはずではあるが、今日は急な用事があったらしくテーブルの上に紙幣が数枚とメモ書きが置いてあるだけだった


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