おいしいせっくす 〜僕のために料理(つく)る妹〜
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11:名無しNIPPER[sage]
2021/08/30(月) 21:30:15.43 ID:2W/Q1J5DO
約一時間後、唯はスーパーから買物袋をかかえ家に帰ろうとしていた
「あはは……フンパツしていっぱい買っちゃった……」
(予算もオーバーしたし、これだけの荷物だとお兄ちゃんがいたら手伝ってくれたかな?)
そう思いながら帰ろうとした時
『ゆいちゃんのかれーにするぅ!』
「っ!?」
思わず自分の名前が呼ぶ声がした気がして、辺りを見回した
『うん。さっき唯ちゃんが出てたもんね』
『うん!ゆいもかれーがいい!』
それは小さな女の子と、やや年老いた女性……母親であろう家族の会話だった
唯と同じく、アイドルの動画を見たと思われる母娘の会話にほっとため息を漏らす
「あの子も……『ゆい』って言うのかな?」
アイドルだけでなく、小さなその子まで自分と同じ名前なのかと思い、一人樮笑む
「うん……唯も早く帰ろう」
「で、お兄ちゃんにおいしいって言ってもらうんだ!」
「あ、お兄ちゃん、コーヒーライスで出そっと!」
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