181: ◆T3wZhmz5ZM[saga]
2021/08/28(土) 22:24:20.05 ID:Ci8mufTUo
玄「ねぇ、京太郎くん」
京太郎「く、玄さん…どうしたんですか」
玄「ごめんね…結構強引にうちに泊まらせちゃって」
京太郎「…こ、こちらこそ気を使わせちゃってすいません…」
玄「…実は京太郎くんを泊めたのはちょっと聞きたいことがあったからなんだ…」
京太郎「聞きたいこと…?」
玄「その…京太郎くんは清澄にいて楽しい…?」
京太郎「…えっ?」
玄「その…清澄が優勝したときのことを話してた京太郎くん…すごく辛そうだったから…」
京太郎「…その…」
玄「わ、私は…京太郎くんが悲しいのは見たくないんだ…だから…その…」
ギュッ…
京太郎「!?」
玄「…あのね…お母さんが生きてた頃は私が泣いてるとよくこうやって抱きしめてくれたんだ…」
京太郎「…玄さん…」
玄「…ねえ、京太郎くん…辛かったら逃げたっていいんだよ。ここに来てくれたら私が京太郎くんをこうやって慰めてあげる…」
京太郎「…玄さん…これ、温かくて安心します…」
玄「えへへ…お母さんやお姉ちゃんと違ってあんまりおもちはないけどそういってもらえると嬉しいな」
京太郎「いやいや、玄さんもなかなか…本当に柔らかくていい匂いで…」
京太郎「…本当に安心します…」
玄「…ふふ」
…
その後、清澄に帰ってきた須賀くんは麻雀部を退部してしまった。私はそれを止めることができなかった…。その後、彼がどうなったか…和によれば定期的に奈良に顔を出しているらしい。それ以上は知る由もない…。知る権利も私にはきっとない
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