99: ◆ty.IaxZULXr/[saga]
2021/08/24(火) 22:21:21.78 ID:lF0ws9bq0
あかり「あっ、シスターが穴から救出されたんご」
りあむ「いつもの眼帯もしてる。もう平気かな?」
あかり「お礼をしないと」
美由紀「クラリスさん、手をどうぞ」
クラリス「美由紀さん、ありがとうございます」
美由紀「穴の中、平気だった?狭くなかった?」
クラリス「暗い世界には慣れていますから」
あかり「あ、あの」
クラリス「辻野さん、どうされましたか」
あかり「ありがとうございました!それと、穴の中にいてもらってすみませんでした!」
クラリス「感謝の言葉はお受け取りします。しかし、謝罪の言葉は不要です。空へと視線が動かせないと他を傷つけてしまいますから」
りあむ「裏山だけ消えて、更に奥の山は無傷!メガ粒子砲が炸裂したみたいに!いや、それよりもキレイだな!」
クラリス「日下部さんもありがとうございました」
若葉「穴掘りなら任せてください〜」
若葉「裏山の残りも平らにしちゃいます」
若葉「お姉さんは力持ちですから〜」
クラリス「心強いことです」
あかり「シスタークラリス、ハーピーのコアを見ましたか」
クラリス「はい。幾重の封印の先、石像の奥に確かに。辻野さん、お手を」
美由紀「あかりちゃん、手を出して。クラリスさん、ここだよ」
クラリス「やはり力強さを感じます。されど、自然と戦うのにはか細い」
あかり「……」
クラリス「私の視線は導かれるようにハーピーへと辿り着きました。まるで、このことを予見したかのように。辻野さん」
あかり「はい」
クラリス「偉大な僧に見守られた土地です。耐え忍ばずとも、時が流れれば必ず幸運が訪れることでしょう。あなたとあなたのご家族に光あらんことを」
あかり「神頼みは好きじゃないけど、信じます」
クラリス「少しお休みします。美由紀さん」
美由紀「うん、あかりちゃんの家に案内するねー」
りあむ「ありがとう、シスタークラリス!ゆっくりしていって!」
あかり「……」
りあむ「あかりんご?」
あかり「あの、りあむさん」
りあむ「どうしたの?言いたいことがあるなら言った方がいいよ。たぶん。りあむちゃんは聞くだけならできるから」
あかり「ハーピーは一瞬で倒せたけど、これからが長いんです。そう思うと、何か、そんなに嬉しくなくて」
りあむ「ぼくはりんごのことがわからないから、その、あかりんごはわかるからそうなんだと思う!えっと、つまり、あかりんごが凄い!」
あかり「りあむさんの言うことはよくわかんないです」
若葉「あかりちゃん〜、こっちに来てください〜」
りあむ「若葉お姉さん?どうしたの?シスターが作ったクレーターになんかあった?」
あかり「待っててください、今行きますっ」
りあむ「躊躇せずに降りて行った!あかりんご、意外と身軽なんだな。初めて知った!待ってよ!おいてくなようぅ!結構深い!」
117Res/165.66 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
書[5]
板[3] 1-[1] l20